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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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Y S Huang, K Rousseau, M Sbaihi, N L Belle, M Schmitz, S Dufour
Endocrinology 140 1228-1235 (1999)

Abstract
哺乳類において糖質コルチコイドはストレスに関係した生殖機能の阻害効果を別にすれば、Pubertyの開始に重要な役割を果たしていることが知られている。我々はウナギの雌の若齢魚をモデルとして、コルチゾル(F)の生殖腺刺激ホルモン(LH)に対する刺激の可能性を調べた。LHはRIAにより、LHmRNAはDot-blot法により調べた。F処理によin vivo、in vitroの両方で下垂体のLHの増加が認められた。長期間無血清の下垂体細胞の初代培養を行うことで、FのLHに対する直接的な作用も調べた。FはLHの細胞含量をin vitroにおいて量・時間依存的に増加させた。様々な糖質コルチステロイドの能力を計測した結果、Triamcinolone acetonidi > dexamethasone > F >> crtisone, aldesterone であった。このことは糖質コルチコイド特異的なレセプターの存在を示唆するものである。FはLHの産生をLHβ mRNAに選択的に増加させた。(α鎖には影響が見られなかった。)このFのLHに対する影響は下垂体細胞レベルで直接的に行われ、ラットにおけるFのFSHに対する影響を想起させる。本研究では原始的な若齢期の魚を用いており、このことからPubetyの時期のFによる生殖腺刺激ホルモンの正の調節は脊椎動物の初期において生じた可能性があることを示唆するものである。
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