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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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Y S Huang, K Rousseau, N L Belle, B Vidal, E Bruzawa-Gerard, J Marchelidon, S Dufour
Journal of Endocrinology 159 43-52 (1998)

Abstract
インスリン様成長因子(IGF)-1は哺乳類において、成長と成熟のシグナルに関係しうることが示唆されている。ヨーロッパウナギの幼魚をモデルとして、LHの産生に対するIGF-1の効果を調べるため、我々は血清フリーで長期間ウナギの下垂体細胞を初代培養を行った。IGF-1は期間および量依存的にGTHの包含量と放出量の双方を増加させた。IGF-1とIGF-2はほぼ同様の効果を持っていたが、インスリンに関してはその効果は100分の一しかなく、このことはIGF type 1 receptorの存在を意味することを示唆している。その他の成長や代謝に関わる因子、たとえば塩基性繊維芽細胞成長因子(bFGF)や甲状腺ホルモンはGTHの産生に効果は無かった。
IGF-1はGTHを産生する細胞自体を増加させることはなく、LHの増加する要因は細胞の増加では無いことを意味している。IGF-1とSRIH-14の効果を比較した結果、どちらもGHの阻害を行った、しかしIGF-1のみLHの産生を増加させた。このことによりGTH産生細胞に対するIGF-1の効果は成長ホルモン産生細胞によるGHの減少によるものでは無いことが示された。本研究では下垂体に直接的にIGF-1はGTHの産生を促す特異的な効果があることを示した。この原始的な種類での知見はIGF-1は脊椎動物の進化の初期の段階で体成長とPubertyに関係していた可能性を示唆するものである。
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