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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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S Aroua, F-A Weltzien, N L Belle, Sylvie Dufour
General and Comparative Endocrinology 153 333-343 (2007)

Abstract
 生殖腺刺激ホルモン黄体形成ホルモン(FSH)と濾胞刺激ホルモン(LH)、は脳-下垂体-生殖腺系にとって重要であり、この調節の理解は将来のウナギの生殖の管理にとって必要不可欠である。それに際してFSHβ、LHβ、GPαのリアルタイムPCRによる測定系を確立した。この測定系は個々の下垂体にも、細胞培養した下垂体細胞においても測定が可能である。In vivoin vitroにおいて、性ステロイドがウナギの下垂体のGTHに与える影響を確立した測定系で調べた。
 In vivoにおいて、LHはE2により刺激され、T、DHTでは影響が無かった。FSHではわずかにE2と雄性ホルモンにより発現が減少したが、有意では無かった。In vitroでは異なった結果が得られた。すなわち、E2はFSHβの発現を増加させたが、LHには影響せず、対照的に雄性ホルモン(TとDHT)はLHを増加させたが、FSHには影響を与えなかった。GPαはin vivoin vtroの双方で影響が無かった。このことから性ステロイドが直接的にGTHの発現に影響を与えていることが分かる。in vivoin vtroでの実験結果の違いはGnRHやドーパミン、また性ステロイドの特定の調節などの脳内による調節によって説明できる。我々のデータからGTHに対する性ホルモンのフィードバックは間接的には脳のレベルで、直接的には下垂体細胞のレベルなど様々な経路を通して行われていることが示された。
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