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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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M Montero, L Yon, K Rousseau, A Arimura, A Fournier, S Dufour, H Vaudry
Endocrinology 139 4300-4310 (1998)

Abstract
真骨魚におてpituitary adenylate cyclase-activating polypeptide (PACAP)のcDNAはベニザケとタイナマズにおいてクローニングが完了しており、PAPCAPのアミノ酸配列に関してはStargazerなど他の魚類でも決定されている。しかし、現在までPACAPの脳内における詳細な分布に関しては知見がない。本研究ではPAPCAP27を抗体として原始的な真骨魚であるウナギを材料にしてPAPCAPの中枢神経系の局在を調べた。PACAPに反応したPerikaryaは間脳(視床下部の視索前野核と視床の背部および腹部核)においてのみ見られた。PACAP反応性の神経繊維はのの様々な場所、特に終脳腹側、間脳、中脳、小脳小弁、および髄脳において観察された。加えて、神経終末PACAPの濃密な蓄積は下垂体の末端部において確認された。ウナギの脳内に含まれるPACAPはHPLCとRIAによってその同定をおこなった。ウナギPACAPはmammalianPACAP38と共溶出された。クローニング解析から魚類においてPACAPの前駆体はGHRHの前駆体と同様であることが示されている。そこで我々は、PACAPとGHRHがGHの放出に関わる効率をウナギの培養下垂体を用いて調べた。用量反応実験によりPACAP27とPACAP38は同様の効果を持つことが示されたが、PACAP27に比べPACAP38は12倍の能力を有していることが示された。対照的にGHRHは高濃度でもGHの放出に影響を与えなかった。このことからPACAPは成長ホルモン放出細胞の調節に重要な役割を果たしている可能性が示された。
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