回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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B Pradet-Balade, M Schmitz, C Salmon, S Dufour, B Querat
General and Comparative Endocrinology 108 191-198 (1997)
Abstract
3,5,3-トリヨードチロニン(T3)とチロキシン(T4)がαと甲状腺刺激ホルモン(TSH)β mRNAに与える影響ついて、銀化したヨーロッパウナギを用いて調べた。ノーザンブロット解析の結果、個体間でTSHβをコードするmRNAはその数と長さが様々であり、この多様性は明らかに甲状腺の状態とは関係が無かった。複数のバンドが出たときは、その強度に関してバンドを足しあわせた値として計算した。T3とT4のインプランテーションにより血中の甲状腺ホルモン(THs)を増加させると、TSHβ mRNAは減少した。チオ尿素(Thiourea)によりTHsを減少させると、αおよびTSHβ mRNAは増加した。In vitroの実験でT3とT4の処理で下垂体の細胞のTSHβ mRNAの発現は減少することが分かった。結論として、in vivoとin vitroの実験によりヨーロッパウナギではT3とT4は下垂体TSHβ mRNAに対して負のフィードバック効果を示し、おそらくこれは直接下垂体に作用する可能性が示唆された。
General and Comparative Endocrinology 108 191-198 (1997)
Abstract
3,5,3-トリヨードチロニン(T3)とチロキシン(T4)がαと甲状腺刺激ホルモン(TSH)β mRNAに与える影響ついて、銀化したヨーロッパウナギを用いて調べた。ノーザンブロット解析の結果、個体間でTSHβをコードするmRNAはその数と長さが様々であり、この多様性は明らかに甲状腺の状態とは関係が無かった。複数のバンドが出たときは、その強度に関してバンドを足しあわせた値として計算した。T3とT4のインプランテーションにより血中の甲状腺ホルモン(THs)を増加させると、TSHβ mRNAは減少した。チオ尿素(Thiourea)によりTHsを減少させると、αおよびTSHβ mRNAは増加した。In vitroの実験でT3とT4の処理で下垂体の細胞のTSHβ mRNAの発現は減少することが分かった。結論として、in vivoとin vitroの実験によりヨーロッパウナギではT3とT4は下垂体TSHβ mRNAに対して負のフィードバック効果を示し、おそらくこれは直接下垂体に作用する可能性が示唆された。
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