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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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Miklos K. Pall, Ian Mayer, and Bertil Borg
Hormone and Behavior 41 377-383 (2002)


Abstract
多くの硬骨魚の雄において、血中の11-KTは親としての時期より、求愛期の方が高い値を示す。本研究では、特徴的な親としての行動をする、営巣時期を終えたイトヨ(Gasterosteus aculeutus)を用い、異なる産卵後の11-KTの血中量の変化と求愛行動の変化との関係を詳述した。11-KTはRIA法により測定したところ、求愛期はその後に続く親としての期間に比べ約34倍も上昇していた。さらに、一日に3匹以上の雌と交尾をしたものは一日に1尾と交尾したものに比べ11-KTの減少が早かった。産卵に参加しなかった雄の11-KTは高いままであった。

感想
状況証拠から11-KTと行動との関係を論じている。僕の姿勢と似たものを感じる。Discussinの最後に、ホルモン動態と行動に相関があるからといって単純に結びつけることはできず、さらに慎重に考えるべきであるというのはその通りである。しかし、相関の有無は大切な情報であり、基礎的知見としては欠かせない。来年の前半までにこの知見を固めたいものです。
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