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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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V van Ginneken. S Dufour, M Sbaihi, P Balm, K Noorlander, M de Bakker, J Doornbos, A. Palstra, E Antonissen, I. Mayer, G van den Thillart
Comparative Biochemistry and Physiology part A 147 1095-1103 (2007)

Abstract
降河回遊魚であるヨーロッパウナギは生息域である淡水域からサルガッソー海まで6000kmもの産卵回遊を行う。127lのBlazka Swim Tunnelを用いて、雌のウナギの継続的な遊泳の影響が成熟に与える影響を調べた。173日間遊泳させたグループ(遊泳群)と遊泳させなかったグループの2群(非遊泳群)を設定した。また、実験前の対照群も用意した。遊泳実験を実施した結果、成熟のパラメータである、11-KT、LH、E2がが遊泳グループで高い値を示した(統計的には有意では無い)。また、形態的、また産卵に関わりのあるパラメータである、Eye-index、GSI、HSI、Vg、Cortisol、MSHには違いが認められなかった。さらに、MSHとACTHは影響していなかった。対照的に、卵径は有意に遊泳群で大きくなっていた。これらの観察から、継続的な遊泳はヨーロッパウナギにおいて成熟の開始のための生理的な刺激に必要であると考えられた。
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