回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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Tamate T, Maekawa K
Evolution, 60 196-201 (2006)
玉手さんの論文は、「サケ・マスの生態と進化」(文一総合出版)という教科書を読んでから気になってました。論文チェックしてたら出てきたので読んで見ました。
Abstract
体の大きさが雌雄で異なる性的二型(SSD)は多くの種で起こっている。よくその性差は種内では変わらないと考えられているが、自然選択によって個体内変異やSSDの逆転が起こることがある。我々は日本沿岸の河川で産卵する遡河性のサクラマス(Oncorhynchus masou)を22地点(北緯37°から49°)でその雌雄の体サイズ、相対的体サイズ(RBS; 雄の体サイズ/雌の体サイズ)と緯度との相関を評価した。 雄の体サイズとRBSは緯度と正の相関を示したが、雌では緯度との相関は認められなかった。さらに、高緯度での雄の体サイズの増加はSSDが逆転するのに十分であり、その転換地点は北緯45°付近であった。我々は、雄の体サイズと緯度との正の関係はoprational sex ratioの増加と遡河性の回遊パターンの生活し戦略をとる雄の体サイズのために起こると推察した。結論として、我々の研究は初めて性選択の明らかなパターンによるSSDの予測可能な地理的な変異の例を提供した。
oprational sex ratio; 雌に対する繁殖可能な雄の割合
感想
緯度という環境の違い(おそらく生産性の違い)が生活史戦略に違いを生じさせ、結果SSDの種内変異を引き起こしたという説明はクリアな説明で面白いと思った。
ウナギも顕著ではないが、SSDは存在する。ただ、種内では変異は内容に思う。
Evolution, 60 196-201 (2006)
玉手さんの論文は、「サケ・マスの生態と進化」(文一総合出版)という教科書を読んでから気になってました。論文チェックしてたら出てきたので読んで見ました。
Abstract
体の大きさが雌雄で異なる性的二型(SSD)は多くの種で起こっている。よくその性差は種内では変わらないと考えられているが、自然選択によって個体内変異やSSDの逆転が起こることがある。我々は日本沿岸の河川で産卵する遡河性のサクラマス(Oncorhynchus masou)を22地点(北緯37°から49°)でその雌雄の体サイズ、相対的体サイズ(RBS; 雄の体サイズ/雌の体サイズ)と緯度との相関を評価した。 雄の体サイズとRBSは緯度と正の相関を示したが、雌では緯度との相関は認められなかった。さらに、高緯度での雄の体サイズの増加はSSDが逆転するのに十分であり、その転換地点は北緯45°付近であった。我々は、雄の体サイズと緯度との正の関係はoprational sex ratioの増加と遡河性の回遊パターンの生活し戦略をとる雄の体サイズのために起こると推察した。結論として、我々の研究は初めて性選択の明らかなパターンによるSSDの予測可能な地理的な変異の例を提供した。
oprational sex ratio; 雌に対する繁殖可能な雄の割合
感想
緯度という環境の違い(おそらく生産性の違い)が生活史戦略に違いを生じさせ、結果SSDの種内変異を引き起こしたという説明はクリアな説明で面白いと思った。
ウナギも顕著ではないが、SSDは存在する。ただ、種内では変異は内容に思う。
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