回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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Shou-Zeng Dou & Katsumi Tsukamoto
Enviromental Biology of Fishes 67 389-395 (2003)
行動を扱っている論文。
行動実験の参考にしようと思います。
温帯のウナギであるAnguilla japonicaのシラスウナギは、実験環境下において、明らかな夜行性の活動リズムを示した。明暗サイクルは負の走光性の行動や夜行性の活動、摂餌行動に影響を与える決定要因であった。自然光の環境下において、シラスウナギは昼間はわずかに摂餌にでる以外はシェルターの中にいたままであるが、夜間は食料をあさりに出てきた。シラスウナギは暗条件下にいうて移動、餌探しを行い、飽食により徐々に活動が低下した。光がくるとシラスウナギはすぐに砂に穴を掘るか、チューブへ入った。継続的な明条件下では、シラスウナギはしばしばシェルターからでて餌を探すが、シェルターの外での移動時間は少ない(例えば、遊泳や砂の上を這う行動)。シラスウナギは光を避けるために利用するシェルターとして、砂よりもパイプを好んだ。これはパイプの方が砂より簡単に避難できるからである。シラスウナギの摂餌や運動活動は夜行性でありよく同調していた。シラスウナギは暗闇において獲物を探し、捕獲するのに視覚よりむしろ嗅覚にたよっているように見える。恒常的な明環境下において、餌はシラスウナギを砂の中から外へ出す要因であった。しかし、暗環境下において、シラスウナギのなかには飽食状態であっても遊泳や砂の上を這う行動をしめすものもいた。汽水域の中では確認されている新月周期に関しては今回の実験条件においては認められなかった。
この論文のやっていることは極めて単純である。
・シラスウナギを飼育(5種類の実験環境)
・行動を観察、行動の指標としてBurying rateを設定。
*Burying rate ;
全個体にしめるシェルター内にいる個体の割合
・以上のデータを解析
今回の実験でも、これと同じようにほぼ同等の単純さで実験に臨もうと思う。
Enviromental Biology of Fishes 67 389-395 (2003)
行動を扱っている論文。
行動実験の参考にしようと思います。
温帯のウナギであるAnguilla japonicaのシラスウナギは、実験環境下において、明らかな夜行性の活動リズムを示した。明暗サイクルは負の走光性の行動や夜行性の活動、摂餌行動に影響を与える決定要因であった。自然光の環境下において、シラスウナギは昼間はわずかに摂餌にでる以外はシェルターの中にいたままであるが、夜間は食料をあさりに出てきた。シラスウナギは暗条件下にいうて移動、餌探しを行い、飽食により徐々に活動が低下した。光がくるとシラスウナギはすぐに砂に穴を掘るか、チューブへ入った。継続的な明条件下では、シラスウナギはしばしばシェルターからでて餌を探すが、シェルターの外での移動時間は少ない(例えば、遊泳や砂の上を這う行動)。シラスウナギは光を避けるために利用するシェルターとして、砂よりもパイプを好んだ。これはパイプの方が砂より簡単に避難できるからである。シラスウナギの摂餌や運動活動は夜行性でありよく同調していた。シラスウナギは暗闇において獲物を探し、捕獲するのに視覚よりむしろ嗅覚にたよっているように見える。恒常的な明環境下において、餌はシラスウナギを砂の中から外へ出す要因であった。しかし、暗環境下において、シラスウナギのなかには飽食状態であっても遊泳や砂の上を這う行動をしめすものもいた。汽水域の中では確認されている新月周期に関しては今回の実験条件においては認められなかった。
この論文のやっていることは極めて単純である。
・シラスウナギを飼育(5種類の実験環境)
・行動を観察、行動の指標としてBurying rateを設定。
*Burying rate ;
全個体にしめるシェルター内にいる個体の割合
・以上のデータを解析
今回の実験でも、これと同じようにほぼ同等の単純さで実験に臨もうと思う。
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