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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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H Kamei, I Kawazoe, T Kaneko, K Aida
General and Comparative Endocrinology 143 257-266

Abstract
未熟なニホンウナギから初めて濾胞刺激ホルモン(FSH)を精製し、その化学的特性を調べた。FSHは未熟なウナギの下垂体を抽出し、Sephadex G-100によりゲル濾過を行った。その後、2段階式陰イオン交換クロマトグラフィーを行い、HPLCを用いてTSK-gel Super-Qの濃度勾配に従い、DE-52上へ段階的に抽出し、FSHを精製した。精製物は分子量を計り、ニホンウナギ抗FSHβ血清との反応を確認した。精製したウナギのFSHはSDS-PAGEにて単一バンドであることを確認し、FSHβ、GPαとの反応についても確認した。精製したウナギのFSHの分子量は約33kDAと推定された。SDS-PAGEでの分離後、無傷の分子を検出した。これらのサブユニットの脱グリコシシル化は分子量を減じた。このことから、ウナギのFSHはGPαとFSHβの独立した糖タンパクサブユニットからなるヘテロ二量体であることが分かった。rjeFSHβ抗血清と反応した細胞は未熟なニホンウナギの下垂体のPPDで観察された。一方LHβに反応する細胞は観察されなかった。in vitroにおけるFSHの未熟な雄のウナギの精巣におけるTと11-KTの刺激を確認した。精製したFSHは、FSHのリコンビナントタンパク質と同様に量依存的に雄性ホルモンの分泌を促した。この結果により、内因性とリコンビナント両方のFSHは同じ活性を持ち、生殖腺の発達の初期に配偶し形成を促すものと考えられる。
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