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回遊や渡りなど、生物の旅に関する論文&研究日誌
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H Kamei, T Kaneko, K Aida
General and Comparative Endocrinology 146 83-90

Abstract
ウナギの卵形成期におけるFSHの生理学的機能を明らかにするために、ウナギの卵巣におけるrjeFSHのステロイド合成活性を評価した。雌ウナギのサケ下垂体抽出物を注射し卵発達を促し、異なった発達をした卵巣を用いてステロイド合成を調べた。これらの卵巣は卵成長と濾胞細胞の発達に従い3つのタイプに分けた。Type-Aは卵黄形成の初期もしくは前の段階であり、少ない濾胞細胞しかなく、rjeFSHによるステロイド合成は認められなかった。夾膜細胞が発達しているが顆粒膜細胞が未発達で第二次卵黄球期にあたるType-Bの細胞ではTの合成が促されたが、E2の合成は促されなかった。顆粒膜細胞・夾膜細胞のどちらも発達したType-CではT、E2ともに合成が促された。Type-CではsGTHと8-Br-cAMPによってもT、E2も合成が促された。hCGはTは同様に合成が促されたが、E2では促されなかった。このことから、FSHとhCGはウナギの卵巣においてステロイドの合成に異なった影響を及ぼしていることが示唆される。rjeFSHによって刺激した卵巣の卵径とE2とは生の相関関係をしめした。この結果から、アロマターゼ活性は夾膜細胞の発達に続く顆粒膜細胞にFSHが働きによるものと思われる。
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